ネットの検索では、「NTR」のキーワードがよく出てきます。
同人エロゲにおいても、人気分野の1つ。
この機会に、基礎知識とランキングを確認しておきましょう!
NTRの基礎知識
最初に、「NTR」について説明します。
以下の3つを覚えておけば、そのまま人気ランキングへ飛んでも大丈夫♪
NTRは「寝取り」または「寝取られる」
NTRは、「寝取り」の略。
ややこしいのですが、「女を寝取る」と「自分の女を寝取られる」のどちらも含みます。
前者は「NTRる」で、後者は「NTRられる」と表現することが、一般的です。
男主人公が、他のキャラに彼女、または妻を奪われます。
誘惑してきた女と浮気Hをするのは、「逆NTR」です。
この際に、相手の性別は関係ありません!
したがって、「他の女キャラに彼女や妻を奪われた」というケースも……。
表記揺れがあるため、「その媒体でNTRをどう扱っているのか?」は要チェック!
男女どちらの主人公でも成り立つ
同人エロゲでは、男女どちらの主人公もいます。
なぜなら、劇中のイベントとして発生させるから。
先ほどは分かりやすいように、「男主人公」としました。
でも、同人エロゲには「女主人公」も多く、幅広いです。
たとえば、「彼氏がいない女主人公がモブ男子と乱交」とした場合。
「育ててきたプレイヤーがNTRされた」とも、言えますよね?
このように、同人エロゲでは画面の前にいるプレイヤーも関係してきます。
「どちらの立場か?」で雲泥の差
NTRの同人エロゲは、「プレイヤーの立場をどうするのか?」で大きな差がつきます。
「男主人公に没入させつつ、他の男がNTRっていく」という、ガチな展開も……。
ただ、純粋なNTRは不人気です。
作品として、あるには、あるものの……。
プレイヤーが神の視点で、なおかつ、お金を払ったお客様となる同人エロゲでは、「主人公の性別」から決めなければいけません。
加えて、「いつ、誰に、どうやって、NTRさせるのか?」という話。
具体的にどういったNTRが売れているのかは、最後の人気ランキングをどうぞ!
同人エロゲはNTRする側
人気がある同人エロゲは、「NTRする男主人公」です。
まあ、妥当な結果でしょう。
男主人公が他人の女を奪う
上の画像が、典型的なNTRです。
情けない彼氏、夫から、男の象徴たる肉棒まで逞しい主人公が奪い取る!
欲求不満の女がいて、百戦錬磨の主人公がいる。
何らかの出会いで、レッツHです♥
「他の男から女を奪う」
ある意味では、「魔王がいる城へ乗り込み、そいつを倒す」という流れに酷似。
ゲームとして、非常に分かりやすい。
倒すべき敵が示され、同時に、ゲットするべき獲物も示されるのだから……。
様々なシチュエーションで蜜の味
NTR作品は、「いつもの日常」として、女を犯す必要があります。
なぜなら、そのほうが背徳感MAXだから。
「異世界ファンタジーで、王女や令嬢を寝取る」
そういう作品は、かなり珍しいですね。
「現代社会にある街で、どこにでもいそうな女をNTRる」
こちらが、同人エロゲの標準です。
逆に言えば、「他の男から奪いとる」の条件を満たさなければ、NTRにあらず!
オスとしての優位性を実感
NTRの醍醐味は、「セックスまで済ませた男と比較させて、自分を選ばせる」ということ。
疑いようもなく自分が優れた男と、証明するのです。
同人エロゲであれば、疑似的にそれを行えます。
だからこそ、「他の男と比較できる」というギリギリの状況で、Hイベントを発生。
同じ画面でありながら気づかれない位置に、NTRされる男を配置。
そして、主人公によるセクハラ、Hが、どんどん行われます。
プレイヤーが満足できる構図で、「理想的なNTR作品」と言えるでしょう。
今のベースはNTR伝説
同人エロゲで「NTR」と言えば、『NTR伝説』を外せません!
この作品があってこそ、盛り上がりました。
海外サークルのNTR伝説
『NTR伝説』の説明ですが……。
上の画像を見ただけで、お分かりでしょう?
言葉がいらないレベルで、NTRです。
男主人公は、見るからにクズ!
実際にクズですから、ご安心ください!
文字通りにゲーム感覚で人妻を口説き、自宅でHを繰り返します。
知らぬは、旦那ばかり♪
「隣の人妻を寝取る」というシンプルさ
「隣に住んでいる人妻をNTRる」
会話がなくても、これだけで面白い!
本当に、ゲームです。
色々な意味で……。
『NTR伝説』は、前述した売れるポイントを網羅。
さらに、「男主人公がクズ」という新ルールまで追加しました。
変にセリフを入れないことで、マイルドにNTRを楽しめます。
いや、「マイルドな寝取り」って、何だ?
NTRジャンルの標準を作った
今の同人エロゲは、この『NTR伝説』がベースです。
わざと外しても、それが売れないだけで良いところなし。
お金と手間をかけたゲームで、わざわざ脳破壊をされたい男はいません!
電子空間の中ぐらい、無敵のヤリチンになりたい!!
『NTR伝説』は、「情けない旦那」というルールも加えました。
そのおかげで罪悪感を抱かずに、NTRった主人公とNTRられた夫の対比に……。
プレイヤーは、あくまで画面の前。
他人事です。
「男主人公でクズ」が標準
クズを主人公する意味は、大きいです。
これがないと、拒絶反応が出る可能性が高まります。
どこから見ても恥ずかしいクズ
上の画像で分かる通り、主人公ですらモブ顔。
だからこそ、「他人が勝手に動いている」と思えます。
ここ、大事!
最終的にクズ男へ天罰が下り、悲惨な末路になる可能性が高いです。
ただ、それはプレイヤーに無関係で、知りたくもないこと。
この距離感は、本当に絶妙です。
海外のセンスでなければ、このデファクトスタンダードは生まれなかったでしょう。
あっさり流される女も度し難い
貞淑に見えて、お股ユルユル。
NTRられる女も、同じぐらいのクズです。
「誘った男が全て悪い」は、通用しません。
男の家に入り浸っている時点で、立派なギルティ!
まあ、そうしないと、本番Hにならないんですけど……。
「しつこく誘われただけ」という、言い訳がにじみ出ている、NTRられ女。
誰が見ても立派な、ヤリヤリビッチですが!
笑って流せるコミカルさが必須
真面目に考えたら、「青き正常なる世界のため!」と叫びつつNTRのジャンルを廃絶するのみ。
それはアレすぎるので、NTR作品はとことんギャグ調に……。
「ほら! これギャグ作品だから、真剣に考えるのはバカらしいですよ!」
全身で表現しており、主人公のクズ男も、踊りながらアピール。
主人公は、バカ。
寝取られる女も、それ以上のバカ。
そして、旦那は情けない。
「どっちも、どっちだな……」
その感想を引き出せれば、売れるNTR作品になります。
純愛かどうかは作品次第
純愛のNTRは、数えるほど。
「売れている」と付け加えれば、埋蔵金を探すがごとく。
基本的に強奪する過程を楽しむ
NTRは、「女を強奪するプロセスを楽しむ」という分野。
ゆえに、必ず寝取られる男が登場!
笑えるギャグ空間を保つため、純愛は全く入れません。
入れたら、対消滅による爆発をしますから……。
キャラの解説で、「隣の若夫婦はお互いに愛し合っている」という程度。
作中の表現しては、「許して、――さん!」と旦那の名前を叫びながら主人公にイカされる場面がせいぜい。
プレイヤーはクズ男を動かし、寝取っていく光景を見るだけ。
純愛のNTRはマニアック
純愛系でも、「ルート分岐によってヒロインを寝取られる」という展開が!?
これで売るのは、かなり難しいです。
プレイヤーにダイレクトアタックするため、脳が破壊されます。
本当に……。
公式ページに、きちんと明示!
さらに、「設定でOFFに」ということも、必要不可欠です。
上の画像にある作品は、その禁忌にチャレンジ♪
そもそも、「オスが絶対のフリーセックス村」で、かなりの独自路線。
複数のヒロインを出すほうが売れる
NTRは、通好み。
でも、「1人のヒロインだけ」というケースが多く、売りにくい分野。
さんざん説明しておいて、何ですが。
今は、「複数のヒロインを出して、自由に選べる」という路線が売りやすい。
ほら?
幕の内弁当みたいに、「色々とあるほうがお得!」となりますし……。
だけど、男主人公が活躍している数少ないジャンル。
NTR作品には、これからも頑張ってもらいたいです。